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明日の天気、外れにくくなる理由が木曜に打ち上がる

天気予報、なぜ当たるようになってきたか

10年前と比べて、天気予報の「明日の降水確率」の当たり方が変わったと感じたことはないだろうか。とくに「あと1時間で雨が降り出す」といった短時間の予測は、以前よりずっと精密になっている。

これは予報士の腕が上がったからではない。空の上から地球を24時間見張っている気象衛星が、以前より細かく、以前より頻繁に、雲や水蒸気のデータを地上に送るようになったからだ。

天気予報の裏側にある「目」

気象衛星は、雲の動きを撮影するだけの存在ではない。雲の温度、水蒸気の量、大気の状態を測り続け、そのデータを気象庁のような機関に送っている。予報士や予報モデルは、このデータを使って「これから大気がどう動くか」を計算している。つまり天気予報は、衛星が絶えず送ってくるデータの上に成り立っている。

この衛星の性能が上がれば、より細かい範囲・より短い時間間隔でデータが取れるようになり、予報の精度も上がる。逆に衛星が老朽化したり数が減ったりすれば、予報の精度は落ちる。天気予報のアプリを開くとき、私たちはその裏にある衛星の状態を意識することはないが、実際にはそれくらい直結している話だ。

今週木曜、その「目」が更新される

欧州の気象観測を担う衛星シリーズ「メテオサット・サード・ジェネレーション(MTG)」の新しい機体、「MTG-I2」が、今週木曜(8月27日)に打ち上げられる予定だと欧州宇宙機関(ESA)が発表している。打ち上げ場所は南米フランス領ギアナの欧州スペースポート、ロケットはアリアン6。打ち上げの様子はESAのWebTVで生中継される予定だという。

このMTG-I2が加わることで、欧州と北アフリカ上空を観測する新しい気象衛星シリーズの第一世代が完成する。ESAの発表では、これによって欧州・北アフリカの天気予報が「これまでにない詳細さ」で提供できるようになるとされている。具体的な数値の検証はまだできないが、狙いは明確で、雲の動きや大気の変化を今より細かく捉え、予報の空白時間や空白地域を減らすことにある。

日本の天気予報とは直接関係ないけれど

今回のMTG-I2は欧州・北アフリカ向けの衛星であり、日本の天気予報に直接使われるわけではない。ただ、仕組みは同じだ。日本の気象庁が使う「ひまわり」も、同じように空から大気の状態を見張り続け、そのデータが日々の予報の土台になっている。

つまり今回の打ち上げは、遠い国の出来事のようで、実は「天気予報がなぜ当たるのか」という、毎日スマホで目にする現象の裏側そのものを見せてくれる出来事でもある。木曜の中継を覗いてみれば、いつも見ている天気予報アイコンの向こう側に、実際に飛んでいる機械があることが少し実感できるかもしれない。

参考